「新NISAを始めてみたいけど、どの証券口座を選べばいいのか分からない」
そんな投資初心者にとって、最初のハードルとなるのが証券会社選びです。
制度自体はシンプルでも、選ぶ証券口座によって 、
- 取り扱い銘柄の数
- ポイント還元の有無
- 操作性やサポート体制
などに違いがあるため、最初の一歩をどこにするかで投資体験は大きく変わります。
この記事では、人気ベスト3である楽天証券・SBI証券・マネックス証券を比較しつつ、初心者が失敗しない証券口座の選び方と、最終的に楽天証券をおすすめする理由をわかりやすく解説します。
新NISAの概要はこちら▼
新NISAを始めるには証券口座が必要|なぜ選び方が重要なのか?

新NISA(少額投資非課税制度)は、2024年からスタートした非課税で投資ができる制度です。
この制度を利用するには、証券会社で「NISA口座」を開設する必要があります。
つまり、新NISAを始める最初のステップは「どの証券会社で口座を開くか?」という証券口座選びなのです。
制度自体は同じ、でも証券会社によって使いやすさが違う
新NISAの制度はどの証券会社でも共通です。
年間投資上限、非課税期間、利用可能枠(つみたて投資枠/成長投資枠)など、制度の中身は国で決まっています。
しかし、実際に投資をするうえで重要になるのは、証券会社ごとの取り扱い銘柄、サービスの質、アプリの使いやすさ、ポイント還元などの違いです。
つまり、「制度は同じでも、使いやすさやお得度は証券会社で大きく変わる」ということです。
最初の証券口座選びで“投資の体験”が決まる
「どこで投資を始めるか?」は、投資初心者にとって非常に大事なポイントです。
- アプリが使いにくくて続けられなかった
- ポイント還元があることを後から知って後悔した
- 買いたいファンドが取り扱われていなかった
こうした失敗は、最初に証券口座選びで比較・検討をしなかったことが原因となることが多いです。
口座開設は1人1社まで。途中変更もやや面倒
NISA口座は1人につき1証券会社でしか保有できません(税制上のルール)。
途中で他社に乗り換えることもできますが、税務署の手続きや非課税枠の引き継ぎに時間がかかるため、基本的には最初に選んだ証券会社を長く使うことが前提となります。
だからこそ、証券口座は「とりあえず」ではなく「ちゃんと比較して選ぶ」ことが重要なのです。
証券口座を選ぶときの5つのチェックポイント

新NISAを始めるうえで、証券口座を選ぶ際に押さえておきたいのが5つのポイントです。
これらの観点を知っておくことで、自分に合った口座が見つかりやすくなり、投資を長く続けるうえでも大きな安心材料になります。
1. 取扱商品の豊富さ
証券会社によって、投資できるファンドやETFの種類が異なります。
特に新NISAの「つみたて投資枠」では、金融庁が認めた商品の中からのみ選ぶ必要がありますが、その取り扱い数も証券会社によって差があります。
選択肢の幅が広い方が、自分の方針に合ったファンドを見つけやすくなります。
2. アプリや取引画面の使いやすさ
スマホで投資を管理する人が増えている今、アプリの使いやすさ=続けやすさに直結します。
- 資産の増減がグラフでひと目で見えるか
- 買付・売却などの操作が直感的か
- エラーや不具合が少ないか
「触っていてストレスがないか」は意外と重要な判断材料です。
3. 手数料や信託報酬の水準
証券会社によっては、購入手数料や売却手数料が異なる場合があります。手数料の安さを考えると、必然的にネット証券に絞られてきます。
また、投資信託を保有している間にかかる信託報酬も、取扱商品によって差が出ます。
低コストなファンドを多く扱っているかは、長期投資を考える上で非常に大切です。
4. クレジットカード積立やポイント還元制度
楽天証券やSBI証券では、クレジットカードで積立投資ができるサービスがあり、カードによっては毎月0.5〜1%のポイント還元が得られます。
ポイント投資も含めて、「投資しながらお得になる仕組み」が整っているかは、実質的なリターンを高めることにもつながります。
5. サポート体制と安心感
初心者ほど、困ったときに相談できる環境があるかは重要です。
- 問い合わせ窓口がメールだけでなくチャットや電話もあるか
- マニュアルやFAQが充実しているか
- 上場企業や大手金融グループの安心感があるか
「信頼できる会社かどうか」も、選択時に必ず確認しておきましょう。
これらの5つのチェックポイントをおさえておけば、自分に合った証券会社をスムーズに見つけることができます。

手数料の安さ、取り扱い商品の多さ、取引ツールの使いやすさ、などの面から、ネット証券会社が圧倒的に有利です。
担当者にこまめに相談したいという人以外は、ネット証券がいいですね。
次のパートでは、人気の3社(楽天証券・SBI証券・マネックス証券)を実際に比較しながら、それぞれの強み・弱みをわかりやすく解説します。
人気3社の証券会社を徹底比較|楽天・SBI・マネックス


ここでは、新NISAに対応している人気のネット証券3社、
- 楽天証券
- SBI証券
- マネックス証券
について、主な特徴と違いを比較してみましょう。
どの証券会社も「新NISA対応」「手数料無料」「ネット完結」で使いやすいですが、細かな部分に違いがあります。
3社の比較表
項目 | 楽天証券 | SBI証券 | マネックス証券 |
---|---|---|---|
取扱投資信託数 | 約2,700本以上 | 約2,700本以上 | 約1,300本以上 |
つみたて投資枠対象の 投資信託本数 | 約200本 | 約200本 | 約150本 |
クレカ積立対応 | 楽天カード (0.5〜2%還元) ※最大月10万円 | 三井住友カードなど (0.5〜3%還元) ※最大月10万円 | マネックスカードなど (1.1〜3.1%還元) ※最大月10万円 |
スマホアプリ | ◎ 初心者向けで操作性良好 | ◎ 機能充実だがやや上級者向け | ◯ シンプルで分かりやすい |
ポイント投資 | 楽天ポイント | Vポイント・Pontaポイントなど | マネックスポイント |
米国株の取扱数 | 約5,000銘柄 | 約5,000銘柄 | 約4,500銘柄 |
楽天証券の特徴
使い勝手のある楽天ポイントを貯めたり、ポイント投資ができることが大きな強み。
2025年にリリースされた新アプリの「iGrow」の操作性も非常にわかりやすく、投資初心者が最初に選ぶ証券会社として人気があります。
SBI証券の特徴
機能性と商品数で圧倒的なボリュームを誇るSBI証券は、上級者や本格的に投資をやりたい人に人気です。
特に三井住友カードとの連携による高還元率のクレカ積立が魅力です。
マネックス証券の特徴
米国株に強いのがマネックス証券の魅力。
また、マネックスカードを使った積立では1.1%という高いポイント還元があり、一定の支持を集めています。
このように、各社にそれぞれの特徴がありますが、投資初心者が迷ったら「使いやすさとポイント活用」の観点で楽天証券を選ぶのが無難と言えるでしょう。



一応3社までを比較していますが、実質楽天とSBIの2強状態です。
楽天とSBIの差はあまりなく、あえてどちらかをおすすめするとしたら、2025年時点であれば僅差で楽天かなということろです。
楽天とSBIともに、切磋琢磨して改訂を繰り返しているので、順位が変わる可能性も十分あります。
次のパートでは、そんな楽天証券の具体的なメリットについてさらに詳しく掘り下げていきます。
楽天証券を選ぶメリットとは?|投資初心者が安心できる理由


ここでは、3社比較の中でも楽天証券が特に初心者におすすめされる理由を詳しくご紹介します。
「とりあえずどこで始めればいいか分からない」――そんな方にとって、楽天証券は安心して第一歩を踏み出せる環境が整っている証券会社です。
1. 楽天経済圏との連携が強い
楽天証券は、楽天銀行・楽天カード・楽天市場・楽天モバイルなどと一体型でお得に使える“楽天経済圏”の中心でもあり、連携することで便利さとポイント獲得にもつながります。
(1)楽天銀行と連携できる
楽天銀行と連携すれば、
- 普通預金の金利が0.2%にアップ
- 自動入出金(マネーブリッジ)
- 楽天ポイントの獲得チャンスが広がる
などのメリットが生じます。
<参照:楽天証券>


(2)楽天カードでの積立が可能
楽天証券では、楽天カードを使って毎月最大10万円までクレジットカード決済で積立投資が可能です。
この仕組みは「投資=消費の延長」として気軽に始められるきっかけになります。
①最大2%還元|“お得に投資”ができる
クレカ積立によって、0.5〜2%の楽天ポイントが還元されるため、実質的に“割引価格”で投資できるのと同じ効果があります。





SBIも三井住友カードなど積立でポイント還元されますが、今のところ積立額が10万円に満たない場合は還元されません。
今後変わるかもしれませんが。
②SPU対象!楽天市場のお買い物でもらえるポイントがUP
楽天ポイントコースやマネーブリッジなどの設定が必要にはなりますが、一定の条件をクリアすると、楽天市場の買い物がお得になります。


(3)楽天ポイントで投資ができる
楽天ポイントをそのまま投資に使えることも大きな特徴です。
「どうせなら普段の生活と投資をまとめたい」という人には、抜群の相性です。
- 通常ポイントで投資信託が買える
- 毎月の積立にポイントを自動充当できる
- 楽天キャッシュと連携すれば、さらに柔軟に使える
「現金を使わずに投資デビュー」ができるため、投資へのハードルが一気に下がる点は大きな魅力です。



SBI証券もポイント投資は可能です。
Vポイント、Pontaポイント、dポイント、PayPayポイント、JALのマイルが使えます。
楽天経済圏をあまり利用していない人は、使えるポイントの種類が多いSBI証券の方が相性がいいですね。
2. アプリと管理画面がシンプルで見やすい
楽天証券のスマホアプリ「iSPEED」やWebのマイページは、投資初心者でも直感的に操作できる設計になっています。
特に2025年にリリースされたスマホアプリ「iGrow」は非常に見やすく、ユーザーの評価も高いです。
- 資産推移がグラフで一目瞭然
- 買付・売却操作もスマホで完結
- ファンドの検索や評価も分かりやすい
使いにくさや操作ミスによるストレスが少ないことは、長期投資を続けるうえで大切なポイントです。



楽天とSBIは、比較してもほとんど大差ないのですが、このアプリやWEBページに関しては、楽天が完全に優れていると思います。
3. 投資信託の品揃えが豊富かつ低コスト
楽天証券では、2,700本以上の投資信託を取り扱っており、
- 全世界株式型ファンド(オールカントリーなど)
- eMAXIS Slimシリーズ
- 楽天・S&P500インデックスファンド
といった低コストで人気のインデックスファンドもすべて購入可能です。
以上のように、楽天証券は投資初心者の方におすすめできる理由が明確な証券会社です。
次のパートでは、「楽天証券がどんな人に特に向いているのか?」を具体的に解説していきます。
どんな人に楽天証券が向いているか?


ここまで楽天証券のメリットを紹介してきましたが、具体的にどんなタイプの人に楽天証券がフィットするのかを整理しておきましょう。
以下に当てはまる方は、楽天証券で新NISAを始めると満足度が高くなる可能性が高いです。
✔ 投資がまったく初めての人
楽天証券は、画面の分かりやすさや操作性の高さが大きな強み。
投資初心者でも「いま何を買って、どうなっているのか」が一目で分かるため、不安なく始められる設計になっています。
✔ ポイント投資で気軽にスタートしたい人
「現金を使うのはちょっと怖い…」という方には、楽天ポイントを使った投資がおすすめです。
お買い物で貯まったポイントを活用することで、リスクを抑えながら投資を体験できるという点は楽天経済圏ユーザーには特に魅力です。
✔ 楽天経済圏を活用している人
楽天市場・楽天カード・楽天銀行などを日常的に使っている方は、投資も楽天にまとめることでポイント効率がさらにアップします。
特に楽天カード積立による0.5%還元は、単利ではありますが、労力なしに得られるので、もらわない手はありません。
✔ 長期的にインデックス投資を続けたい人
楽天証券では、低コストで人気の投資信託(eMAXIS Slim、楽天VTIなど)がすべて購入可能です。
新NISAの「つみたて投資枠」との相性が良く、コツコツ積み立てるスタイルにぴったりの環境です。
このように、楽天証券は気軽に始めたい人・シンプルな仕組みで運用したい人・ポイントを活用したい人に特に向いています。
次のパートでは、これまでの内容をまとめつつ、「なぜ証券口座選びが投資の8割」と言われるのかを再確認していきます。
まとめ|証券口座選びは“投資の土台”になる
新NISAを始めるにあたって、証券口座選びは最初にして最大の分岐点です。
制度の仕組みはどの証券会社でも共通ですが、
- どんなファンドが買えるか?
- アプリやサイトは使いやすいか?
- ポイント還元や積立の仕組みはどうか?
といった「実際の使いやすさや続けやすさ」は大きく異なります。
中でも楽天証券は、投資初心者にとって使いやすく、お得に始められる環境がそろっている証券会社です。
- 楽天ポイントで投資ができる
- 楽天カード積立で0.5%還元
- 初心者でも迷わない管理画面とアプリ
「何から始めればいいかわからない」そんな方こそ、楽天証券から一歩を踏み出してみるのが最良の選択肢かもしれません。
投資は続けることで意味を持つもの。
そのためにも、信頼できるパートナーとして自分に合った証券口座を選ぶことが何より重要です。