外食ばかりだとFIREは遠のく?|コストと健康の落とし穴

FIRE(経済的自立・早期退職)を目指すなら、「食費の使い方」は見逃せないポイントです。

外食は手軽で美味しい反面、気づかないうちに家計を圧迫し、健康面でもデメリットが多くなりがち。一方、自炊は時間や手間がかかる印象があるものの、実はFIRE達成を加速させる要素が詰まっています。

この記事では、「自炊と外食、どっちが得か?」というテーマを深掘りしながら、食生活を通じた節約・健康管理・投資への好循環について解説していきます。

FIREを現実のものにするために、今日から変えられる「食」の戦略を見直してみましょう。

目次

外食ばかりだとFIREは遠のく?|コストと健康の落とし穴

まず知っておきたいのは、外食にかかるコストと健康リスクです。多くの人が「時間がないから」「面倒だから」と外食を選びがちですが、その積み重ねはFIREを遅らせる原因になり得ます。

1回の外食で1,000円、月に何回?

仮に平日のランチを外でとると、1食あたり約800〜1,200円。これを週5日続ければ、1カ月で約20,000円。夜の外食や飲み会を含めると、月3〜4万円近い出費になることも珍しくありません。

飲み代は割高すぎる“浪費”

特に注意したいのが「お酒」。外で飲むと1回あたり3,000円〜5,000円はかかります。最近では飲み会をするにしても、安くて5,000円くらいになってきています。

そもそもお酒は市販されているものと同じなので、家で飲んでも味は同じです。だけど、店で飲むと500ml(中瓶)が700円くらいで、家で飲む缶ビールだとその半分ですみます。
お酒は場所や雰囲気に払っている割合が大きいわけです。お店からすると、一番楽に設けられるのがお酒といえます。

外でお酒を飲む機会が週1回あるだけでも、月で1万円以上の出費。投資に回せるはずのお金が、気づかないうちにアルコールに消えているかもしれません。

健康を損なうと、FIRE後の人生も苦しくなる

外食中心の生活は、塩分・脂質・糖質が過剰になりやすく、栄養バランスが偏りがちです。その結果、生活習慣病のリスクが高まり、医療費が増える・健康寿命が縮まるという二重の損失を招きます。

FIREは「自由な時間を手に入れるための手段」ですが、その時間を健康に過ごせなければ意味がありません。今の食生活が未来の自分をつくると考え、まずは外食の頻度を見直してみましょう。

自炊のメリットはお金だけじゃない|健康な時間を手に入れる

「節約のために自炊をする」という意識を持っている方は多いかもしれませんが、実は自炊にはそれ以上のメリットがあります。コスト削減はもちろん、健康の維持・改善にもつながります。

1食あたりのコストは、外食の半分以下も

例えば、1食分の自炊にかかる食材費は300〜500円程度。外食では最低でも800円〜1,000円ほどかかることを考えると、1食あたり2〜3倍の差が出ることになります。

1日2食自炊するだけでも、月に約20,000円以上の節約が可能。これだけでもFIREに向けた投資資金の原資になります。

会社員の場合、ランチをお弁当にするのが、一番効果的です。お弁当を作るのは大変かもしれませんが、夕食を多めに作ったり、一気に5日分の弁当を作ったり、工夫によってはそこまで大変ではないです。

コジート

僕も会社員時代に自分でお弁当を作ったことがありましたが、どちらかというと、お弁当を食べる場所に困りました。休憩室はほとんどが女性だったので。
でもお弁当を作ること自体はすぐ慣れますね。

健康管理がしやすく、病気リスクも軽減

自炊なら、塩分・糖分・脂質の調整が可能です。野菜やタンパク質を意識的に取り入れれば、バランスのよい食生活を実現できます。

結果的に生活習慣病の予防にもつながり、医療費の削減FIRE後の健康寿命の延伸というメリットも期待できます。

コジート

外食は味が濃く作られていることが多いので、内臓へのダメージと依存性も高まります。たまに食べるからおいしい、という感覚を維持しましょう。

お金を節約できて、健康になれて、自由時間まで増える。これがFIRE志向の人にとっての“自炊の本当の価値”です。

忙しい人でもできる!FIRE志向のための“時短自炊術”

「仕事が忙しくて自炊する時間なんてない」──そう感じる方も多いでしょう。でも、最近は調理の自動化・省力化が進化しており、自炊のハードルは大きく下がっています。

FIREを目指すなら、自炊を「面倒な作業」から「ライフスタイルの一部」へと切り替えていくことが重要です。

ホットクックや電気圧力鍋で“ほったらかし料理”

シャープのホットクックアイリスオーヤマの電気圧力鍋は、材料を入れてボタンを押すだけで自動調理してくれる便利アイテムです。

帰宅後すぐにセットすれば、料理中にシャワーを浴びたり、子どもと遊んだり、投資の情報収集もできます。朝でかけるときに、予約することもできます。

時間も健康もお金も手に入る、まさにFIRE向け調理スタイルです。

コジート

ちょっとお高いですが、僕もヘルシオホットクックの愛用者です。
カレーなどは、準備時間は材料を放り込むだけなので、5分ほどです。短縮できた時間を時給換算すると、値段以上の活躍です。
これも投資の一種ですね。


冷凍・作り置き・レトルトを味方につける

週末にまとめて作り置きしておけば、平日は温めるだけでOK。冷凍ストック・カット野菜・無添加のレトルト食品も活用すれば、無理なく自炊生活を続けられます。

忙しい時ほど「自炊=完璧に作るもの」という思い込みを捨て、ラクに続けられる方法を選ぶことが大切です。

買い物時間も短縮する工夫を

食材の買い出しも、毎回スーパーに通うのではなく、生協の宅配やネットスーパーを使えば時短になります。必要なものだけを買うので、無駄な出費を防ぐことにもつながります。

こうした仕組みを取り入れることで、自炊=時間のムダという固定観念は、FIREを加速させる武器へと変わっていきます。

浮いた食費で資産形成|自炊が投資につながる理由

自炊を習慣化することで、月に数万円単位の節約が可能になります。では、その浮いたお金をどう使うか?
──FIREを目指すなら、その答えは明白です。投資に回して資産形成を加速させましょう。

月2万円の節約が、10年後に300万円以上に

たとえば、自炊によって月2万円を節約できたとします。そのお金を年利5%で10年間運用すれば、300万円以上に膨らみます(複利計算による)。

参考:みらい電卓(野村證券)で計算しました

外食を控えるだけで、将来の自由な時間を買えると考えれば、選択は明らかです。

「なんとなくの出費」を「意図ある投資」へ

外食は「今日ラクしたい」「なんとなく小腹が空いた」といった感情に流された支出になりがちです。

対して自炊を習慣にすることで、日々の出費を意識的にコントロールでき、家計管理スキルも向上します。その結果、投資に回す余剰資金も確保しやすくなります。

「節約 → 投資 → FIRE」という好循環を回す

FIREを実現するには、「収入を増やす」だけでなく、「支出を抑えて、その差額を投資に回す」ことが不可欠です。

自炊はその第一歩。無理な節約ではなく、生活の質を保ちつつ支出を減らせる手段なのです。
食費が抑えられるということは、資産が増えるだけでなく、生活費も少なく計算することができるため、結果的にFIRE達成の時期を早めることにもなります。

コツコツと続けた自炊が、やがてFIRE達成のための土台となる——そう思えば、今日の一食にも価値が生まれてきます。

たまの外食は“ご褒美”に|我慢しすぎないFIREライフ

FIREを目指す過程で、支出の見直しは欠かせません。しかし、「すべてを我慢する」ような生活はストレスが溜まり、長続きしません。だからこそ、外食は“ゼロ”にするのではなく、“ご褒美”として位置づけることが大切です。

ご褒美外食で満足度を最大化

毎日なんとなく外食していた時期と比べて、「この日は特別」と決めて外食すると、満足感が段違いです。

月に1〜2回、お気に入りのお店で食事を楽しむ。このスタイルなら、支出を抑えつつ、心も満たせるバランスのとれたFIRE生活が実現できます。

外食ゼロより、メリハリのある節約を

節約も、やりすぎると“節約疲れ”を招きます。大切なのは、無駄を削り、価値のある支出にお金を使うことです。

外食はその最たる例。日常的に使うのではなく、意識的に使うことで、「浪費」から「自己投資」に変わります

FIRE達成後も楽しみ続けるために

FIREはゴールではなく、そこから始まる新しい人生のスタートです。そのときに大切になるのが、「どう暮らすか」。

無理のない自炊生活をベースに、たまの外食を楽しむスタイルを確立しておけば、FIRE後も無理なく豊かな生活が続けられます。

「我慢ばかりしない節約」こそ、FIREを達成し、その先も楽しむための秘訣です。

まとめ|FIREを加速させるなら、今こそ自炊習慣を

FIREを目指すうえで、自炊は節約・健康・時間の確保という3つの側面から大きな武器になります。

  • 外食を控えることで、毎月数万円の支出を削減できる
  • 自炊を通じて健康的な食生活を維持できる
  • 自動調理器具や作り置きの活用で時短も実現できる
  • 浮いたお金を投資に回すことで、FIREへの道が近づく

もちろん、外食を完全にやめる必要はありません。たまの“ご褒美外食”で心のゆとりも保ちつつ、自炊を生活のベースにすることが、FIRE後も豊かに生きるカギとなります。

今日の一食を変えることが、10年後の自由な暮らしにつながる。
そう考えて、まずは週に1回でもいいので、自炊の時間をつくってみてください。

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